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更新日:2026.08.24   投稿日:2026.08.21

先進的窓リノベ2026事業完全ガイド|補助金の仕組みと申請手順をわかりやすく解説

先進的窓リノベ2026事業完全ガイド|補助金の仕組みと申請手順をわかりやすく解説

「窓を二重にしたいけれど、費用が心配で踏み出せない」
そう感じている住宅オーナーや建物管理者は、決して少なくないはずです。

断熱性能の低い窓は、冬の寒さや夏の暑さを室内に伝え、光熱費を押し上げる大きな原因のひとつとされています。リノベーションの効果は実感できても、工事費用の壁が行動を止めてしまう——そのような現実があります。

そのような課題に応える制度が、2026年度も継続されています。

本記事では、「先進的窓リノベ2026事業」の仕組みを、公式情報をもとにわかりやすく解説します。補助金の金額・対象工事・申請の流れまでを整理しますので、リノベーションの計画を立てる際の参考にしてください。


窓のリノベーションで補助金が受け取れる時代に

住まいの省エネ化が社会的な課題として注目される中、窓の断熱改修は特に効果が高い対策として位置づけられています。

外皮(建物の外側を覆う部位)の中でも、窓などの開口部は熱が出入りしやすい部分です。ここを高断熱の製品に交換するだけで、冷暖房の効率が大きく改善されることが知られています。

こうした背景から、国は「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業」、通称「先進的窓リノベ2026事業」を令和7年度補正予算として位置づけ、1,125億円の予算を確保しました。

補助金を活用することで、リノベーションのコスト負担を大幅に軽減できる可能性があります。


先進的窓リノベ2026事業とは何か——制度の全体像を把握する

この事業の正式名称は「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業(先進的窓リノベ2026事業)」です。

予算規模は1,125億円(令和7年度補正予算)と、非常に大きな規模となっています。

補助の対象となるのは、既存の住宅および非住宅建築物に対して行う、開口部の断熱性能を向上させる工事です。

戸建て住宅・集合住宅・非住宅建築物のいずれも対象に含まれており、幅広い建物でリノベーションを活用できる制度設計になっています。

ただし、過去の関連事業——先進的窓リノベ事業(令和4年度補正予算第2号)、先進的窓リノベ2024事業(令和5年度補正予算)、先進的窓リノベ2025事業(令和6年度補正予算)——において補助金の交付を受けた開口部に関する工事は、対象から除かれています。


誰が対象になるのか——補助対象者と対象建物を確認する補助対象者は「工事発注者等」とされています。

つまり、実際にリノベーションを発注する住宅所有者や建物オーナーが、補助金を受け取る立場になります。

対象となる建物については、以下のように整理されています。

  • 既存の住宅(戸建て・集合住宅を問わない)

  • 非住宅建築物(建築基準法において第1種低層住居専用地域または第2種低層住居専用地域に建設することを認められている用途の建物の一部)

非住宅建築物については、建物の立地する用途地域は問わないとされており、一部の用途を除いた幅広い建物が対象になり得ます。

自分の建物が対象に含まれるかどうかは、事前に登録事業者や事務局に確認することをおすすめします。


いくらもらえるのか——補助額と上限額の具体的な内訳

補助額は、設置する製品の性能・大きさ・建て方に応じた定額の積み上げ方式となっています。

具体的な補助額は、補助対象となる窓(ガラス)やドアの製品ごとに決まっており、それらの合計が申請金額になります。

上限額については、建物の種別と規模によって以下のように設定されています。

  • 住宅:1戸あたり100万円

  • 延床面積240㎡以下の非住宅建築物:1棟あたり100万円

  • 延床面積240㎡を超える非住宅建築物:1棟あたり1,000万円

大規模な非住宅建築物であれば、最大1,000万円の補助が受けられる可能性があります。

なお、交付申請は1申請あたりの合計補助額が5万円以上の工事が対象となります。小規模なリノベーションを計画している場合も、まずは工事内容と補助額の試算を行ってみましょう。


どの工事が対象になるのか——4種類の補助対象工事を理解する

先進的窓リノベ2026事業では、開口部の断熱改修に関して4種類の工事が補助対象とされています。

① ガラス交換

既存の窓枠はそのままに、ガラスのみを断熱性能の高いものに交換する工事です。

② 内窓設置

既存の窓の内側にもう一枚窓を設置し、二重窓にする工事です。比較的短期間・低コストで施工できるため、リノベーションの入門として選ばれることが多い工法です。

③ 外窓交換

既存の外窓を断熱性能の高い窓に交換する工事で、「カバー工法」と「はつり工法」の2種類が対象となります。

④ ドア交換

建物の外皮部分にある開口部のうち、屋外から施錠できる建具(ドア)を交換する工事です。こちらもカバー工法・はつり工法の両方が対象です。

ただし、ドア交換については「他の窓の工事と同一の契約であり、同時に申請する場合のみ」補助対象となる点に注意が必要です。

また、補助対象となる製品は、本事業の性能要件を満たすことが確認されたものに限られています。製品選定の際は必ず事前に確認するようにしましょう。


申請はどう進むのか——登録事業者と補助金還元の仕組み

この制度では、施工業者(工事請負業者)等が「登録事業者」として事務局に登録し、補助対象者に代わって交付申請等の手続きを行います。

補助金はいったん登録事業者に交付され、その後、予め合意した方法で補助対象者(発注者)に還元される仕組みです。

還元方法は以下の2通りが認められています。

  • ① 補助事業に係る契約代金に充当する方法(工事費用から差し引かれる形)

  • ② 現金で支払う方法

現金払いの場合、補助金の交付から遅くとも2ヵ月以内に還元を完了することが必要です。

工事を依頼する際は、事業者登録が完了している業者かどうかを事前に確認することが重要です。交付申請または交付申請の予約までに、業者が事業者登録を済ませている必要があります。


申請できる期間はいつまでか——スケジュールと締切を押さえる

先進的窓リノベ2026事業のスケジュールは、以下のとおりです。

事業者登録の開始

2026年3月10日から受付が開始されています。

交付申請(予約を含む)の受付開始

  • リフォーム(戸別):2026年3月31日〜

  • リフォーム(非住宅):2026年6月30日〜

  • リース利用(非住宅):2026年7月31日〜

一括申請(予約を含む)の受付開始

  • リフォーム(一括):2026年5月29日〜

  • リース利用(一括):2026年7月31日〜

交付申請期間の締切

申請開始から遅くとも2026年12月31日まで(予算上限に達した場合は当該時点まで)

交付申請の予約期間の締切

申請開始から遅くとも2026年11月16日まで(予算上限に達した場合は当該時点まで)

対象となる工事の着手日については、2025年11月28日以降に着手したものが対象です。

注目すべきは「予算上限に達した場合は当該時点まで」という条件です。1,125億円という大きな予算が確保されているとはいえ、需要が集中した場合には締切前に受付が終了する可能性があります。

リノベーションを検討しているのであれば、早めに行動を開始することが得策です。


今すぐリノベーションの第一歩を踏み出す

ここまで、先進的窓リノベ2026事業の概要・補助額・対象工事・申請の仕組み・スケジュールを解説してきました。

窓の断熱リノベーションは、省エネ・光熱費削減・居住快適性の向上に直結する投資です。そして2026年度は、最大100万円(非住宅の大規模建物では最大1,000万円)の補助金を活用できる大きなチャンスが用意されています。

「どの工事が自分の建物に向いているか」「登録事業者はどう探せばいいか」——こうした疑問が生じた方は、まず登録事業者への相談、または事業公式サイトでの情報確認から始めてみてください。

補助金の申請受付は予算上限に達した時点で終了します。検討が長引けば、その機会を逃すことになりかねません。

窓のリノベーションは、暮らしや建物のコストを長期にわたって改善できる取り組みです。この機会を活かして、具体的な一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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