担当/設計部 秋山 勝哉
Katsuya Akiyama
葛飾区 M様邸
ここにあった旧家は、地元の工務店の棟梁が手刻みで建てた趣のある木造家屋でした。しかし時代の流れと共に設備の老朽化は否めず、惜しまれながら建て替えることを決意した施主様のご意向は、現代の技術や設備を取り入れ利便性と快適性を確保しつつ、同時に旧家の住み慣れたスケール感や素材の面影を随所に残すことでした。構造は耐震性に優れた軽量鉄骨造を採用し、敷地内には様々な樹木が多数植わっていて、可能な限り保存・活用して建物の高さを決めていきました。現在も秋には柿の実がなり、春は筍狩りと、四季の変化を愉しむことができる庭が変わらずに維持されています。